WBC優勝!2009/3/26   

「WBC優勝!」2009/3/26

 9月15日のリーマンショック以来、不況と暗いニュースしかなかったような気がするが、桜が咲くこの季節に、本当に久しぶりに嬉しいできごとがあった。
 WBC、ワールド・ベースボール・クラシックでの日本の優勝である。
あのクールなイチローが、初戦から打てなくて、悩みに悩んで、決勝の延長戦でファールでさんざん粘った挙句、最後の最後に歓喜にいたる決勝打を放つという筋書きだったのだから、野球ファンでなくても感激しただろうと思う。
また、国威発揚だとか日本国民とかいう発言が少なく、選手も国のためとかいうより、野球ファンのためとか野球のためとかとかいう言い方をしていたのが印象に残った。
スポーツは、それ自体が目的であり何かの手段ではないのだから、良いことだと思う。失業している人も、病気の人も、きっと本当の意味で元気をもらえたと思う。
ところで、今回もやはり気になってしまうのが、メジャー球団の「本気」である。
多数のメジャー選手が出場を辞退したとか、ドミニカの投手ボルケスには所属するレッズから1次ラウンドのルールより10球少ない60球までしか投げるなという厳命があったとか、さまざまな要求があったそうだ。今回MVPの松阪にも、所属するレッドソックスから、練習中の球数にまで注文がついていたという。
選手を消耗品と考える米国球界は、冷徹なビジネスでしか動いていない。カネが全てなのであろう。
考えてみたら、そもそも球数制限のある試合など、本当の野球なのだろうか。ひとつの大会で、同じチームと5回も対戦するようなルールが正しいのだろうか。さらに、大リーガーとて、もともとは野球が好きでプレイしているはずで、その彼らに出場を辞退させて働かせるというのは根本が間違っていないのか。「野球は青空の下でやるスポーツだ」と、頑なに球場に屋根をつけないというアメリカ人に聞きたい。
人間にはときには、カネより、ビジネスより大事なことがあるのである。
サムライが本当のサムライであるためにも、メジャーリーグに猛省を促したい。また、優勝国のコミッショナーは、真剣に交渉してもらいたい。
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# by chihirotp | 2009-03-25 11:09 | 随筆

アマゾンの里山                  2009/2/26   

アマゾンの里山   2009/2/26

 正月だったか、NHKのテレビで、日系ブラジル人が、アマゾンに森林を復活させて農作物をも収穫するという画期的な方法を編み出したという番組を見た。
「アグロフォレストリー」というらしいが、アグリカルチャー(農業)とフォレスト(森)の造語であり、「森林農業」といったものである。
 日本の17倍の広さがあるというアマゾン流域で、森林伐採が恐ろしいスピードで広がっているという話は度々目にするのであるが、ジャングルの焼き畑は表層土が流失しやすく、森林を再生するのは至難の業だという。更に、その跡地で胡椒などの作物を大量栽培しても、生産方法自体が持つ害虫に弱いというリスクなどで作物が全滅することもよくあり、跡地が放置されることも多いらしい。
そんな中、日系農家が実践して見せたこの、樹木作物を中心に植栽して森林を再生し、樹間で動植物を育成する農法は、ひとつの土地で樹木やその他の農作物などを同時に育てるというもので、リスクが少なく安定した農業なのである。
 また、森が育てば有用木だけを切り出し、出荷することも可能になる。アグリドレストリーは自然破壊となってしまう経営とは異なり、自然と共存しながら、持続した農場経営を推し進める画期的な方法として、ブラジル全土に広がろうとしているらしい。
 日本には古来から「里山」 といって、集落の近くにあって、地域住民の生活と密接に結びついた森や山があった。里山では、燃料としてのマキや山菜、あるいは落ち葉を利用した堆肥づくりなどが行われて村と共存している。その伝統が役に立っているのであろう。
 さて、最近の経済は各種の指標が、見るも恐ろしいほどの急落を見せている。これは何とかしなければならないが、一方で地球的規模での環境問題も待ったなしになっている。
外国では、一神教のせいもあって自然は共存するものではなく、克服、征服すべきものとの考え方が強い。しかしわが国は幸いなことに、自然と共存するという伝統と知恵を持っている。
 不況克服と環境問題はぜひとも結びつけて考えるべき問題であり、その分野でわが国は先頭にたてるはずだと考えるのであるが。
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# by chihirotp | 2009-02-25 11:04 | 随筆

テクノロジーとモラル 2009/1/27   

「テクノロジーとモラル」 2009/1/27

 テレビで、オバマ新大統領が200万人もの群集の前で就任演説するのを聴いた。未曾有の金融危機の中に居るということもあろうが、これほど「言葉」の威力というものを感じたことがないと思った。
 さて、残念ながら、世界の経済は急速に悪化している。信じたくはないけれども確かにこれは100年に1度の大事件かもしれない。
 そうであるならば、我々は歴史を紐解く必要がある。
 フランシス・フクヤマ氏が言っていることであるが、19世紀は産業革命によってでてきた多くのテクノロジーによって、人類の先行きが明るいと(欧米人が)自信を持った世紀である。そして、最終的な政治の形である民主主義がでてきたのであるが、20世紀になり2つの大戦を契機にして、人類がそのテクノロジーで何百万、何千万という大量殺戮を行うのを目の当たりにして、西欧人は今度は悲観主義に陥ったという。
テクノロジーというものは人間を幸せにもするが、次の瞬間は人に襲い掛かるのである。そうしたテクノロジーを扱う側の政治体制が、明らかな欠陥を孕んだ専制君主制や王政ではなく、民主主義であるだけに、ことは深刻だという。
今回も同じことなのかもしれない。
 お金が瞬時に世界を駆け巡ることを可能にしてしまった情報テクノロジー、リスクを計量したりヘッジする金融工学というテクノロジー、そうしたテクノロジーも、いったんは人間に繁栄と幸福をもたらしたのだが、世界同時的な不幸もばら撒いてしまった。
テクノロジーが発達すれば、本来、それを扱う人間の方のモラルも発達しなければならないのだが、最近のいわゆる拝金主義、一攫千金ドリームなどの影でモラルの方は忘れる一方だったのが一因であったのは間違いない。
 モラルなるものを発達させる方法については、もちろん筆者も五里霧中であるが、幸い、日本には、「以って足るを知る」という言葉とか、清貧の思想とか、カネそのものを卑しむとう考えすら存在する。
 時間がかかっても、我々は、まずは教育で何かを教えなければならないと思うのだが・・・。
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# by chihirotp | 2009-01-25 11:04 | 随筆

2009正月 新年の誓い    

「新年の誓い」2008/12/25

英語では「新年の誓い」をNew Year's resolutionという。
毎年なにかしら考えてきたが、あまり思い出せないくらいだから、もちろん効果が出たためしがない。
しかし、物忘れが増え、知力、体力が衰えてきて、これは少し発奮しなければと思うし、新しい年を迎えて目標をたてて工程表をつくろうと思う。
ここで、ネットを調べていて、今まで持ったことのない手帳の活用を思い立った。
手帳の一番の目的は「スケジュール管理」であるし、「記録」である。しかし、頻繁に使用する場合、最大の効果は「目標達成支援ツール」になりうることに気づいた。
「書けば実現する!」というひとがいる。
表紙に「誓い」を書いてみよう。表紙に書くと毎日見る。そうすると意識するし、自分の中での「優先順位」が高くなる。意識するから行動に移せる。
目標は遠くのものと、近くのものと両方がいい。月の目標もいいかもしれない。
仕事にかんするもの、趣味にかんするもの、生活にかんするもの、これだけで6とおりにもなる。
いやそれよりまずは、スローガンだろうか。
いつも原稿提出が遅くなるから「早めの仕掛かり!」がいいかもしれない。苦手克服!も必要だ。なによりそろそろ、健康優先!かもしれない。
健康優先!
・ 1日1万歩
・週に1度の休肝日
 仕事きっちり!
・早めの仕掛かり
・記憶法への挑戦
 趣味(上手くなければ楽しくない!)
・原点回帰(基礎練習、1日10分)
・苦手の克服
 いかにも平凡だが、これでも難かしいかなと今から思う。
皆さんはいかがですか?
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# by chihirotp | 2008-12-25 11:00 | 随筆

よく効くブレーキはないものか   

「よく効くブレーキはないものか」 2008/11/25

元は土佐の下級武士だった、三菱の創始者、岩崎弥太郎の借金の証文が残っている。
 内容はごく普通のものであるが、末尾のセンテンスが注目される。「・・・までに返済する。」としているのは当たり前だが、最後は「もし、このことに違えば、お笑いください」とだけしか書かれていないのである。
 お笑いくださいというのは、明治以前の借金証文の形であったとのことで、人に笑われることをよしとしない「恥の文化」が、金融秩序を維持していたと考えられる。
さて、米国発の金融危機と不況の嵐が、おさまりそうにない。
先週、米国で、民主党が金融安定化法の7,000億ドルの公的資金枠のうち150億ドル(約2兆4千億円)を窮地に陥っている自動車メーカーに貸し付けることを提案し、GM,フォード、クライスラーのビッグ3のトップがワシントンの議会公聴会に呼ばれた。
 ノドから手が出るほどこの資金が欲しい3人は、公聴会で「(破綻(はたん)すれば米経済に壊滅的な被害が及ぶ」と、名門企業のプライドも捨てて公的資金による援助を求めた。しかし、議会ではまず、3人ともが自家用ジェットでワシントン入りしたことを咎めて、「タキシード姿で(慈善用の)無料食堂に現れるようなもの」との批判が出た。
 筆者もこのテレビを見て、トップの感覚にあきれ返った。
 米国の金融に関しては、CDS(Credit Default Swap)というとんでもないデリバティブの大問題がある。この問題は、火災保険を例にすると分かりやすい。
 火災保険は、甲が乙(火災保険会社)に年間2万円を払って、火災の際に乙が2千万円の保証をなすという契約である。火災は滅多に起こらない、大火はさらに起こり難い。
同様に、CDSは、Aが有力会社Bに貸した金(Credit)2億円が、5年以内に返ってこない場合に、Cがこれを保障・弁済するといった契約である。Cは対価として年間20万円を受け取り、Bが破綻(Default)するとAに2億円を支払う義務が出てくる。
 これだけなら、いわゆる保証債務であり元本の額以上に金額が膨らむことはないのであるが、実はAは本当はBに金を貸してないといった「傍観者的な」契約=デリバティブも可能である。これがCDSであり、米国では(想定)元本がなんと6千兆円にも達する。
 なにか大きなブレーキを考えないと、世界が危うい。
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# by chihirotp | 2008-11-25 10:57 | 随筆

My sound   

第13回中山正治大賞受賞記念演奏
をお聴きいただけます。

岩井千尋のサウンドをお楽しみください。

Samba do mar

Blossom in the rain
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# by chihirotp | 2007-06-13 07:12 | My Sound