「COP15」はヨコの連携をすべき2009/11/27   

「COP15」はヨコの連携をすべき2009/11/27

 この記事を書こうとした日(11月27日)の朝、ニュージーランドの沖を、大量の氷山が流れているという小さな、しかし不気味なニュースが新聞に載っていた。南極の大きな氷が(温暖化のせいで)割れて、流れ出した可能性を指摘している。
 同じ新聞で、中国政府が26日、2020年までに国内総生産(GDP)1単位当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を05年比で40~45%削減する目標設定を(始めて)決めたとあった。COP15に温家宝首相が出席することも発表された。
 それに先立つ25日、米ホワイトハウスが、米国の温室効果ガス排出量を2020年までに、05年比で17%削減する目標を提示すると発表した。オバマ大統領がCOP15に出席して発表するという。
前々回この欄で、鳩山首相が就任早々に言い出した「炭酸ガス25%削減目標」が本気だと書いたが、このことが両国を動かしたと思う。多大なリスクをとって発言したことを、まずは、素直に評価したい。
 さて、COP15とは、「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議」のことであり、デンマークの首都コペンハーゲンで来月7─18日に開かれる。世界190カ国以上の国や地域が参加するが、京都議定書(COP3、1997年)に続くものである。今回は、世界の科学者らでつくる気候変動に関する報告書もそろっている。
2013年以降の国際的な枠組みに合意し、なんとか低炭素社会への扉を開けられることを期待したい。
 ただローマクラブのレポートが40年前に指摘したように、この問題は、地球をインプットとアウトプットからなるシステムととらえて、人口問題、食料や燃料などの資源問題、ゴミや核廃棄物の問題などを総合的な見地から捉える必要がある。
 土地だけで考えても、今の人口で、本来なら地球1.35個が必要らしい。その人口は増加の停止が見えてきたものの、100億くらいまでは増え続けるという。 
 COP15は、こうした問題をも飲み込んで、拡大して欲しいと思う。COPの中の嵐、とならないように・・・。
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# by chihirotp | 2009-11-25 11:33 | 随筆

鳩山政権の経済政策 2009/10/27   

「鳩山政権の経済政策」 2009/10/27

鳩山政権が「新しい」政策を次々に実行しようとしている。
どうも先が見え難いという声を聞くが、経済理論を歴史的に参照すると、解り易い。
 まずは、小泉政権が行おうとした「レッセフェール(自由放任)主義)」から「ケインズ主義」へ回帰しようということである。
 ケインズ主義は1930年の大恐慌を契機にして出現し、大きな政府による財政出動が世界の流れとなったのだが、時を経るとインフレと増税という病がでてきて、1980年代のサッチャー(英)、レーガン(米)のマネタリズム=自由放任、規制緩和と市場主義、小さな政府という流れにとって代わられた。
 これで、米国は最近まで好況に酔いしれた。また、小泉政権はさんざん遅れてこの流れに乗ったのだが、米国の「金融の規制緩和」が行き過ぎて、08年秋の金融危機につながってしまった。賃金格差が広がり、市場主義が批判されだしてもいた。
そこにオバマ政権が誕生し、世界を主導して、再びケインズ的に数百兆円もの財政出動となったのである。
 民主党政権には、さらに、マネタリズムと結びついたサプライ・サイド(供給側)支援から、ディマンド・サイド(需要側)支援という流れもある。
 友愛を強調する鳩山政権の目玉でもある、子ども手当ての支給、高速道路無料化、農家戸別補償などの直接補助はみなディマンド・サイド支援でもある。
 自民党における経済政策は、公共事業や団体への補助金のようにサプライ・サイド(供給側)を支援して資金を投下し、それがやがては市場を通して経済成長に繋がっていくというものであった。いろいろな団体も潤った。しかし、バブル崩壊や低成長によって資金が細り、もはや末端まで効果が届かなくなってしまったのである。
 ただし、鳩山政権には大きくなり過ぎた「財政赤字」の問題が迫っている。
 年間の税収が40兆円を割ろうとしているときに、一般予算が90兆円を超えようとしているのだが、国と地方の長期債務はもう800兆円にもなる。
 最近上昇しだした長期金利がこの理由でなければ良いのだが・・・。
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# by chihirotp | 2009-10-25 11:31 | 随筆

11月2日(月)19:30 ジャズバード(表参道)ライブ   

09青山祭*(勝手共催) Live
              *青山学院大の学園祭(10/31土~11/2月) http://aoyamasai.com/

出演 Aogaku OB Band チャージ1,300円

  Vocal:   鈴木史子
  Piano:   岡田薫、
  Bass:    大塚汎
  Drums:   本荘重紀、
  Trumpet: 岩井千尋 

表参道「Jazz Bird」03-5474-2702  http://www2.ttcn.ne.jp/jazzbird/

5年ぶりに東京に戻って、古巣のSEABIRD(毎月第二金曜セッション)以外で行う初めてのライブ。
「ジャズバード」表参道の駅から1,2分、とてもイイ感じのライブハウスです。
素敵なママが居て、何度か吹かしていただいて、ライブを勧めてくださったので、お願いして青学OBを紹介してもらいました。
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当日は嵐のような風が吹く、冬のような日でしたが、
ピアノの周りと1階部分が満員で、親しい友人が多数来てくれました。 
バンドも、とてもいい人たちで、ずーっと楽しく演奏できました。
最後のほうは唇に疲れがでてきたのですが・・・。  

後援会長殿、校友会会長殿、応援有難うございました。タクシーでお送り頂き、恐縮しております。 
源さん、山田さん、今回も有難うございました。 
呂さん、久しぶりに会えて嬉しかったです。 
奈良さん、わざわざ有難う、ピアノ続けてくださいね。 
角谷さん、左右田さん、お隣と仲良くしてもらって有難う! 
大宮先生、孫さん、せつさん、楽しめましたか?有難うございました。 
その他の方も本当に有難うございました。  岩井千尋 Tp

1st Stage 19:30
1. Blue Monk(Bb Blues)
2. My Ideal (Eb Ballad)
3. Black Orfeus (Cm Bossanova) <Vocal>
4 You And The Night And The Music Dm
5 Makin ' Hoopee Bb
6 My Romance Eb

2nd Stage 20:45
1. Hush-A-Bye (Fm Fast)
2. In A Sentimental Mood (F Ballad)
3. My Little Swede Shoes (Eb Latin、4beat) <Vocal>
4. The Very Thought Of You C
5. What A Difference A day Made C
6. The Shadow Of Your Smile Bb
7. Shyny Stockings G

3rd Stage 22:00~23:00
1. Autumn Leaves (Gm Medium)
2. I remember Clifford (Eb Ballad)
3. Sweet Love of Mine (Cm、8Beat) <Vocal>
4. Yesterday(Beatles) G
5. Someone To Watch Over Me Eb
6. ‘S Wonderful F
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# by chihirotp | 2009-10-10 10:56 | ライブ記録

'09念10月2日(金) 大阪 Brownie Live   

Brownieでのライブは4回目
バンドがまとまってきて充実感がある。
今後が楽しみだ。


1st  20:00~
1.Blue Train (Eb Blues)
2.My Ideal (Eb Ballad Tp)
3.My Little Swede Shoes (Eb Latin)
4.Ts Ballad
5.Cantarope Island(Fm)

1st  21:30~

6.P. Trio
7.Foot Prints (Cm Blues)
8.My Favorite Things (? Ts)
9.Hush-A-Bye(Fm)
10.Sweet Love Of Mine (Cm eight-beat)
予備 Autumn Leaves(Gm)


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# by chihirotp | 2009-10-02 20:00 | ライブ記録

「成長の限界」その後 2009/9/28   

「成長の限界」その後 2009/9/28

 先ごろ、鳩山由紀夫首相は国連で演説し、地球温暖化対策として二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を「2020年までに1990年比で25%削減する」と表明した。
 日本人が何より大切にする「話し合い」を飛び越して行った国際公約に対しては、官民に困惑が広がっているようだ。この苦しい不況の中、エネルギー効率を改善する費用をどうしてくれるのか、「現実を考えて欲しい」ということだろう。
 しかし、今回の件は、いままでよくあったような政治家の思いつきではない。
鳩山氏は、2000年に『成長の限界に学ぶ』という本も出している。その中で彼は「1972年に出版された『成長の限界』という1冊の本で「頭を殴られた」ことが、政治を志すきっかけとなった」と述べている。
 この本はローマクラブが、資源と地球の有限性に着目してマサチューセッツ工科大学(MIT)のデニス・メドウズを主査とする国際チームに委託してとりまとめた研究で、人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば100年以内に地球上の成長は限界に達すると警鐘を鳴らした。
 それから37年経った今年4月、メドウズ氏はその功績により「日本国際賞」を受けたのだが、その際、「対策はなにも進んでおらず、当時の主張は細かい部分に関して不確実な部分があるものの、専門家の一致するところとして、現実には、変動の速さが予想以上に速い。氷がどんどん無くなっている。降雨量の変動も予想以上に速い。海洋生物への影響も思っている以上に速い」と述べている。
 エコロジカル・フットプリントといって、「その人間活動を支えるためには地球がいくつ必要か」という土地資源に着目した単位が考案されているのだが、「成長の限界」が出された1972年には、0.85個であったものが、現在では1.35個、つまり、35%も限界を超えてしまっているのだという。
 昨年からの金融危機では、隆盛を誇った投資銀行があっという間に5つともなくなり、日本の輸出が突然6割も減るという大きな衝撃を味わったのだが、将来の危機はもっと大きく猛スピードで起こるのだという。
 このようなことを知ると、冒頭の「現実を考える」というのは、今やこの大きなハナシを考えることのように思える。
 かつて、米国は京都議定書からも逃げたし、排ガス規制は全ての国がシュリンクしている。名乗りを上げられるなら、技術もあり、今ならまだ少し辛抱できる日本しかないのではないかと思うのだが・・・。
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# by chihirotp | 2009-09-25 11:29 | 随筆

行き詰まりをどうするか  2009/8/29   

「行き詰まりをどうするか」  2009/8/29

 予想されていたことではあるが、今回の選挙は与野党「大」逆転であった。
 一言でいえば「もう、たくさんだ!」という国民の怒りでもあろう。
ただ、どうにもこうにも情けないことは、アメリカの、あの惨状の中でオバマ大統領が出てきたときのような「希望」が、次の政権にもないことである。
 原因は、あっちもこっちも行き詰っているということにあると思われる。
 まずなによりも、自民党の政治が今度こそ行き詰った。
 60年代から80年代にかけて、エリート揃いの官僚、大企業、小規模農家と手を組み、日本を繁栄に導いたことは間違いない。また、安全保障で米国の傘に入り、産業に力を注いで世界第二位のGDPを手に入れた功績もあろう。しかし、バブル崩壊後の経済運営に失敗し、先進国で最速の高齢化や最悪の財政赤字を抱えながら、責任ある方針を示せなかった。小泉政権の個人的人気で延命したものの、それが終わると、今回の金融危機をきっかけとしてまた昔の時代に返ろうとすらした。
 次に、その政治が一貫してモデルにしてきたアメリカが行き詰った。
 自由を標榜して規制緩和を行い、ライバルのソ連が崩壊して、地球上唯一の押しも押されもしない超大国になったとたんに、その自由が行き過ぎたために、自分で行き詰ったのが歴史の皮肉というものであろう。まばゆいばかりの存在であった投資銀行が全て崩壊し、世界をリードしてきたGM、クライスラーが倒産して、この10数年の繁栄がみせかけだったことを世界に示してしまった。
 そして、最大のものは市場の行き詰まりであろう。
 佐伯啓思氏は、今回の世界的な危機の原因は「商品を売買する市場競争が行き詰って、本来、野放し的に取引すべきでない生産要素である、貨幣(金融)、労働力、自然資源を、強引に市場商品にしてしまった」ことにあるとされている。
 なんでもそうであるが、行き詰まりの解決は難しい。ハデな成果より、先を見据えた地道な努力を期待したい。
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# by chihirotp | 2009-08-25 11:25 | 随筆

「立って半畳、寝て一畳・・・2009/7/27   

「立って半畳、寝て一畳・・・」2009/7/27

 都会の一流ホテルの広い客室に安く泊まれるようになったと聞いて、WEBを検索してみた。
確かに、かなり有名なホテルが35平米だの54平米だのと広さを競いながら、ビジネス・ホテル並みの値段でたくさん出てくる。
プラスチック張りの狭い風呂で出張をこなしてきた身からすれば、感慨もひとしおであるが、不況が理由であるからには違いなく、経営者の苦労も想像できる。
 そういえばバブルの頃だったか、ある偉いひとのお供で米国に行って、高級ホテルに泊まったことがあった。
 縦でも横でも寝られるようなバカでかいベッドに王様気分で眠ったものだったが、朝、隅っこで小さくなって目覚めて、一人で苦笑いしたことだった。
 そもそも我々は、子供の頃から狭いことに慣らされてきた。いや満足するように躾けられてきた。
 「立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半」これが、天下取りに邁進した織田信長の言葉だというからおもしろい。二合半というのは米飯の量であり、普通が1食1合と言われていたから、よほど満腹できる量である。
古今東西の賢人も同じようなことを言っている。
老子は「禍は足るを知らざるより大なるは無い(最大の災厄は足るを知らぬ心に起因している)」といい、「足るを知る者は富む」とも言っている。
さらに、アリストテレスは「幸福はみずから足れりとする人のものである」とまで断定している。
 たかだか2,3年前、米国の上場企業の社長(CEO)の平均年収が14億円といっていた。また、社員が1万人以上もいる投資銀行のボーナスの平均が7千万円というニュースもあった。彼らは幸せになったのだろうか。
 地球そのものに明確に限界が見えた今こそ、「足るを知る」というのが一番重要なことではないかとも思うのだが・・・。
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# by chihirotp | 2009-07-25 11:24 | 随筆

「最終的には倫理・・・ 2009/6/27   

「最終的には倫理・・・」 2009/6/27

 米国で、金融規制の改革案が発表された。
 金融システム全体に影響をもつ大手金融機関は、業種を問わず米連邦準備制度理事会(FRB)の監督下に置くこと、証券化商品やデリバティブ(金融派生商品)なども金融当局の監視下に置くこと、金融商品を売るものは自己勘定でその商品を5%以上保有すべきことなどが盛り込まれている。
しかし、今まで、現実は常に規制に先行してきた。それからだけ考えても、どんなに規制しても、  「私利私欲」を肯定し、投資額以上の損失を否定する株式を中心とした資本主義にしっかりと足かせをはめられるかは疑問である。
 当然のように、最終的には「倫理」しかないとの意見が日増しに増えている。
 日本のニューズウィーク誌は6月24日号で「資本主義再考」を特集しているが、その中の「新・資本主義宣言・・・」では、結論として、道徳の役割を挙げる。
 また、投資銀行でかつてスター的存在であった神谷秀樹氏は、最近の著書『さらば、強欲資本主義』で「会社も人もすべからく倫理的たるべし」と繰り返し述べている。
 岩井克人教授は、以前から「法人を中心とした資本主義において、その中心に座る生身の経営者、財団の理事などは、絶対に『信任』ということが必要とされる」として資本主義のまさに中核には信任関係、倫理が必須であると強調されている。
 さらに、案外知られてないことだが、資本主義の父アダム・スミスは、有名な『国富論』を出す前には『道徳感情論』The Theory of Moral Sentimentsを表わして、「人間は他者の視線を意識し、他者に同感(sympathy)したり、他者から「同感」を得られるように行動する・・・」と記してる。ひとには本来倫理が備わっていることを前提にしながら、自由放任の資本主義を説いているのである。
 問題なのは、それを経営者に強制する方法がみつからないことであろう。
今回、サブプライム・ローンでは、こともあろうに資本主義が、借家で慎ましやかに暮らす人を標的にして牙を剥き、ホームレスにしてしまった。
 倫理を教えるには、教育しかないのかもしれない。著者はよけいにアタマが痛い。
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# by chihirotp | 2009-06-25 11:21 | 随筆

副作用が心配  2009/5/28   

「副作用が心配」 2009/5/28

 最近、景気が底打ちしたのではないかという議論が賑やかである。
 昨年9月のリーマンショック以来、各種の指標が見たことのないほどまっ逆さまに下落していたのが、いくつか確かに止まっている。
 鉱工業生産が僅かながらプラスになって、自動車などの主力輸出商品に下げ止まりの兆しが出てきた。景気動向指数の先行指数が6ケ月ぶりにプラスに転じたし、なによりも株価が大幅にもどしてきた。
 これほど落ちたのだから戻るのが自然ということもあるのだが、世界中でうたれた巨大な経済対策も効果が出ているのだろう。
 身近なところでは、定額給付金、エコカー減税、省エネ家電に対する「エコポイント」割引、等々、日本政府・与党が昨秋以来打ち出した事業規模は130兆円にものぼる。
 海外のメーカーにも補助金などが出ているのだからという理屈もあるのだが、その場しのぎという感じが否めないものや、ドサクサ紛れというものもでてきた。
 あのアメリカが、危機に瀕した企業を助けているのだから、止血剤、痛み止め、カンフル剤、場合によってはモルヒネまでしょうがないというムードである。
 だが、副作用のないクスリはない。
 ひょっとしたら、株価が上がっているのは巨額の流動性(現金)が遊んでいるだけかもしれない。
 助けられた側の企業の自立自助精神は大丈夫なのだろうか、助けた国の財政規律はどうなるのだろうか?いや、合理的期待形成仮説がいうように、人々は財政赤字と将来の増税を予想して、いよいよ財布の紐を締めるのではないだろうか?
 さらに最近では、グリーン・スパンが絶妙のタイミングで不況突入を阻止してきたこと自体がバブルをつくったとの批判も飛び出しているのだが、世界中で打った経済対策が結局は仇になるのではないか、などとも考えてしまう。
 筆者が歳をとって心配性になっただけならいいのだが、まだあまり楽観的にならないほうがいいと思う。
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# by chihirotp | 2009-05-25 11:18 | 随筆

不況はチャンス! 2009/4/27   

「不況はチャンス!」    2009/4/27

 皐(サツキ)や藤の花花が一斉に咲くなか、今年もゴールデン・ウイークになる。
 その前に、休日の「千円高速」が始まって1カ月になったが、その成果として、地方の高速道路の交通量が3割増し、本四橋にいたっては2倍になっているという。
 100年に一度という大不況の中、関係者が久々に潤う週間となることを祈りたい。また、まずは、タイムリーなヒットを飛ばした政府の施策に対して素直に拍手を送りたい。
 ただし一方で、地球温暖化に関する長期的な方針をあらためて問いたい。
 意外と知られてないことに、キューバは有機農法革命ということがある。
かつて、キューバの農業は旧ソ連からの化学肥料、農業機材に依存しながらも大規模に展開して、ラテンアメリカのスター選手だった。その資本集約型の農業は、1991年にソ連が崩壊したときに悲鳴をあげて休止することになる。
 しかし、そのときキューバは、発想を変えて大胆に有機農法を推進したのである。
栄養豊かな堆肥を作るミミズを育てて畑に放ち、畑の回りには害虫の餌場となるヒマワリを植えるなどの知恵を持ち寄って、農薬を使わない農業を推進した。その結果、人々は健康になり、日本では絶滅したトキまでが増え始めたという。
 経済封鎖で他に方法がなかった面があるにせよ、災いを転じて福となした好例であろう。
一方わが国では、地球温暖化の件がこの大不況ですっかり忘れ去られている感がある。もちろん、深刻な状況は変わってない。
 人々が節約する不況は究極のエコであり、それを推進する絶好のチャンスでもある。自転車利用の推進や、エネルギーを使わない施策を推進する絶好の機会でもあろう。さらに、わが国はエコで世界をリードできる技術を持っているから、世界にもアピールできて、上手くいけば輸出振興にもつながる。
 もちろん、あまりに急激な変化は経済に回復不可能なダメージを与えるから、千円高速などの「当面の」措置は必要なのだが、同時に長期方針を早く大胆に展開して欲しいものである。
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# by chihirotp | 2009-04-25 11:15 | 随筆