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犯罪が減っている?     2010/1/26   

犯罪が減っている? 2010/1/26

 1年ほど前であるが、夜、次女が帰宅中にひったくりの被害にあった。
 自転車の前カゴのカバンを盗られただけで、幸いケガはなかったが、カバンには財布が入っていて、家の鍵もあったために錠を取り替えたり、証明書を盗られたため来訪者を警戒するなど、しばらくは気持ちが悪い日が続いたことを覚えている。娘は自転車のカゴにネットをかけて、暗い道を避けるようになった。
 凶悪でなくても、犯罪が生活に及ぼす影響は大きい。
 最近、犯罪が減っているというニュースを見て奇異な感じがし、調べてみた。たしかに犯罪の件数は6年前から続けて減っている。テレビから受ける感覚とは食い違う。
犯罪白書平成21年度版(http://www.moj.go.jp/HOUSO/hakusho2.html)によれば、刑法犯の認知件数は,平成14年(2002年)に約369万件と最高を記録したが、その後は毎年減少し続け,20年(2008年)は253万件なったとある。なお、罪名別構成比を見ると,窃盗が54.2%と最も高く,次いで,自動車運転過失致死傷等,器物損壊,横領,詐欺と続いている。
それにしても意外なのは、ピークから30%以上も減少して減り続けているということである。発生率のほうもほぼ同様だという。
商売柄(?)、てっきり景気に合わせて増減しているものだと思っていた。
飲酒運転の厳罰化ということなど思いつくが、犯罪の増減原因は複雑なようである。
ある心理学者によると「人間はカネのことを考えるだけで、人間は痛みに鈍感になり、助けあったり、見知らぬ人と結びつきを持とうと思わなくなる」らしい。
厳しい時代を経験すると、人間は互いに優しくなるという指摘もある。厳しい時代になって、「やり直し」がきかなくなると、皆がはしごから転落しないよう気をつけるようになるともいう。
冒頭の犯罪白書では、戦後を通じて見れば,(犯罪件数は)まだ相当高い水準にある」と指摘しているが、戦後すぐの、皆が飢えてモノがない時代にその件数が150万件ほどだったことを思い合わせると、いったい今の何が悪いのだろうと考え込んでしまう。
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by chihirotp | 2010-01-26 11:39 | 随筆