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「立って半畳、寝て一畳・・・2009/7/27   

「立って半畳、寝て一畳・・・」2009/7/27

 都会の一流ホテルの広い客室に安く泊まれるようになったと聞いて、WEBを検索してみた。
確かに、かなり有名なホテルが35平米だの54平米だのと広さを競いながら、ビジネス・ホテル並みの値段でたくさん出てくる。
プラスチック張りの狭い風呂で出張をこなしてきた身からすれば、感慨もひとしおであるが、不況が理由であるからには違いなく、経営者の苦労も想像できる。
 そういえばバブルの頃だったか、ある偉いひとのお供で米国に行って、高級ホテルに泊まったことがあった。
 縦でも横でも寝られるようなバカでかいベッドに王様気分で眠ったものだったが、朝、隅っこで小さくなって目覚めて、一人で苦笑いしたことだった。
 そもそも我々は、子供の頃から狭いことに慣らされてきた。いや満足するように躾けられてきた。
 「立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半」これが、天下取りに邁進した織田信長の言葉だというからおもしろい。二合半というのは米飯の量であり、普通が1食1合と言われていたから、よほど満腹できる量である。
古今東西の賢人も同じようなことを言っている。
老子は「禍は足るを知らざるより大なるは無い(最大の災厄は足るを知らぬ心に起因している)」といい、「足るを知る者は富む」とも言っている。
さらに、アリストテレスは「幸福はみずから足れりとする人のものである」とまで断定している。
 たかだか2,3年前、米国の上場企業の社長(CEO)の平均年収が14億円といっていた。また、社員が1万人以上もいる投資銀行のボーナスの平均が7千万円というニュースもあった。彼らは幸せになったのだろうか。
 地球そのものに明確に限界が見えた今こそ、「足るを知る」というのが一番重要なことではないかとも思うのだが・・・。
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by chihirotp | 2009-07-25 11:24 | 随筆