そりゃあイカンぜよ   

「そりゃあイカンぜよ」  2010/11/29

 NHKの「龍馬伝」が、ついさきほど第48回の最終回を終えた。
結末は、もちろんわかっていたのだが、あれほどの人物が、わずか33歳で暗殺されたのは、改めて悔しいし、残念でならない。
 龍馬の生家の近くで育ったということもあって、今回は自分でも驚くほど熱心に毎週、テレビで見た。嬉しいことに、親しい友人が土佐弁で話しかけてくれるようになった。
 友人たちも、土佐の田舎の一介の下級武が、300年続いた階級社会で、無血革命を成し遂げるという物語にはやはり感動してくれたようだ。
まず、龍馬の清々しい魅力は、私心がないことにある。あれほどのことを成し遂げながら、目的はあくまでも「皆の住みよい世界」であり、自分は新政府の中に入ろうとすら思っていなかった。
また、龍馬の凄さは、時代を見通す力にある。剣術修行をしながらそれが役に立たないことを見越し、武士の世の中に生まれながらそれが行き詰ることを見越し、鎖国の国に生まれながら世界に目を向けた。「船中八策」で明治政府の綱領までつくっていた。
さらに、龍馬の素晴らしさは家族愛、同胞愛、人類愛ともいうべき平和主義にある。脱藩しながら最後まで郷里の同胞と行動を共にし、幕府を否定しながら内戦を回避し、日本が列強の植民地になるのという危機感を抱きつつも、海外貿易に夢を馳せた。
さて、今月号の本誌「数字クイズ」では地球温暖化のことを書いたが、ここ50年で人口が倍増して68億人となり、人類は地球の包容力を超えてしまっている。近年、気温が上がり、洪水など異常気象が頻発し、大型魚類があと40年で絶滅するなどという国連の報告が出て、良くない兆候がはっきりと出始めたように思える。
それなのに、昨年12月、コペンハーゲンでのCOP15(気候変動枠組条約第15回締約国会議)では、192カ国・地域から約4万人が参加しながら、温室効果ガス削減目標の合意が得られなかった。1997年の京都議定書は、中ブラリンになったままである。
こんなときこそ、「そりゃイカンぜよ」と言って、CO2問題で対立する国々の間をとりもってくれる竜馬は現れてくれないのだろうか?
[PR]

by chihirotp | 2010-11-28 16:31 | 随筆

<< 便利さ・心地よさを考え直そう 大型魚が危ない >>