9/11水曜夜、伊豆下田、菅野邦彦アコースティックセッションのお誘い
夏の終わりに、伊豆の下田で、とても嬉しいできごとがありました。
菅野邦彦さんというピアニストがいらして、昔々学生時代に東京で、ひと目ならぬひと耳聞いて、その音色、メロディーの美しさとリズムの大胆さに驚き、惚れ込んで大ファンになりました。
あるとき、ライブを聴きに行って厚かましくも「5年ほど前にちらっと聞いた『秋の空澄み切った・・・』という童謡が耳から離れないので是非弾いてください」と、ジャズではちょっと無茶なお願いをしたことがあるのですが、「覚えてるかなあ・・・」などとおっしゃりながらも、素晴らしいソロを弾いてくださったことを忘れません。
その菅野さんのライブで、この5月なんと、私がトランペットで1曲参加させて頂く幸運がありまして、年甲斐もなく心臓パクパクですっかりあがりながら、Everything happens to meを吹きました。
そのときは少しだけお話しさせて頂いたのですが、驚いたことに後日わざわざ電話くださって、「いま暮らしている伊豆の、下田ビューホテルというところでピアノ弾いているから、トランペット持ってきませんか」と誘ってくださいました。
私は、そのときちょうど前歯が1本抜けて、吹けなくなって落ち込んでいたのです、40年来のファンである御大に声かけていただいて、舞い上がってしまって、すぐさま、「インプラント植えてもう一度吹こう」と決意が固まりました。
その後手術をを受け、仮の入れ歯ができて唇も元に戻り、先日、下田に伺うことができました。ライブハウスのあるホテルの予約までしてくださっていたのですが、そのホテルの前のエメラルド色の砂浜と景色が素晴らしく、海が好きな僕には最高の夏になりました。
下田ビューホテル
その日、お客さんは少なかったのですが、ホテル内の素晴らしいレストランで、御自身の発明である「未来鍵盤」というクロマティック(半音)ピアノを披露してくださり、それにも心底驚いたのですが、楽器が変わっても素晴らしい音楽は少しも変わりません。
夜中の1時すぎまで吹かしてもらって、チェット・ベイカーさんやヘレンメリルさんと共演したときの面白い話なども聞くことができ、夢のように楽しい夜でした。
レコードを70枚もだされていることや演奏経歴の凄さなどWEBで知りましたが、その気さくなお人柄と優しさから皆に「スガちん」と呼ばれている理由が分かったような気がします。
菅野邦彦さんの公式HP
長いことラッパとジャズをやってると、こんな嬉しいことがあるのですね。
9/11水 再び下田に行きます。素晴らしいところです。ぜひいらしてください。
詳細は、
下田ビューホテル、シャンタンをどうぞ!